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呼吸器外科

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呼吸器外科

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呼吸器外科

呼吸器外科では原発性肺がんの手術・化学療法(抗がん剤治療)を中心に、転移性肺がんや気胸の手術、気管支鏡(肺のカメラ)検査・処置など呼吸器領域疾患の診療に幅広く対応しています。

肺がん

肺がん手術の約70%は胸腔鏡(カメラ)を用いて小さな傷で行い、I A期の特に小型(直径2cm以下)の早期がんには肺機能を温存する縮小手術を積極的に進めてきた結果、肺がん手術の平均入院期間は高齢者を含めても現在約10日と短くなっています。I B期(直径3cm以上)には手術後UFTという抗がん剤を2年間外来で内服して再発を抑制します。II 期・ III 期では手術後1ヶ月程度経過してから外来で3ヶ月間程度補助化学療法(抗がん剤による再発予防)を行います。現在地域医療機関との連携を積極的に推進しており、比較的再発の可能性が少ないI 期がんの手術後はかかりつけ医と共同で術後診療にあたっています。

自然気胸

肺の表面に袋状の破裂しやすい変化(ブラ)が発生し、ここから空気が漏れて肺がしぼんでしまう病気が気胸です。外傷など明らかな破裂原因の無い気胸を自然気胸と呼び、気胸の多くがこのタイプです。軽度の気胸はそのまま様子を見ることで自然に回復しますが、大きくしぼんでしまった場合は局所麻酔で胸の中に管を入れて空気を抜いて改善させます。持続的な脱気は以前はすべて入院が必要でしたが、最近では小型のキット(ソラシックエッグ)を装着し、通院で治療することも多くなってきました。気胸を繰り返す場合や漏れが止まらない場合、手術が行われます。多くの手術は胸に3カ所の穴を開け、胸腔鏡で行われ、手術後2〜3日で退院となります。

抗がん剤治療

進行がん治療や手術後補助療法としてガイドラインを重視しつつ、一人一人の病状、お考えを尊重した質の高い抗がん剤治療を行っています。抗がん剤治療の90%以上は患者さんの日常生活を邪魔すること無く外来で行っており、常時20名以上の患者さんが通院していらっしゃいます。抗がん剤治療と同時に御本人からの求めにより、緩和医療にも対応しております。 

気管支鏡

肺に異常な影が発見された時、CTなどの画像診断の他に気管支鏡で細胞を採取して確定診断を行うことをお勧めしています。当院では毎年100名以上の方が気管支鏡検査を受けられていますが、ほとんどの方が外来で局所麻酔を用いて約1時間以内に安全に行われています。

臨床試験

当科では患者さんに最新のがん治療を提供し、同時に医学の発展にも貢献するためにNPO法人西日本がん研究機構(WJOG)などの多施設共同研究に積極的に参加して臨床試験を行っています。臨床試験は当院の倫理委員会の承認を経て、患者さんや御家族に十分な説明を行った後に同意(インフォームド・コンセント)を得て安全に進められ、多くの患者さんがその恩恵を受けています。

専門医教育

当該分野専門医を育成する教育機関として外科専門医の呼吸器外科部門を担当する他、兵庫県に11施設ある呼吸器外科専門医・認定修練基幹施設の一つとして若い呼吸器外科医の育成に努めています。また兵庫県に17施設ある気管支鏡専門医・認定施設を取得し、内科系、外科系両方の医師に気管支鏡の教育を行っています。

(文責:呼吸器外科部長 松岡英仁)