診療科・センター・部門

皮膚科

診療内容

1.皮膚腫瘍:当院では、臨床、皮膚エコー検査などの画像検査および病理診断に基づいて皮膚外科手術を積極的に施行しています。術式については、遊離植皮・有茎皮弁など患者さんの状態・部位・病気に応じてより良い手術を心がけています。悪性腫瘍については、手術治療とともに放射線治療、化学療法により集学的治療を行い全身管理に努力しています。

2.皮膚アレルギー疾患:薬剤アレルギー、食物アレルギーなどの原因検索のための検査(血液検査、パッチテストなどの皮膚テスト、内服誘発試験など)を行っております。また、アトピー性皮膚炎に対しては血液検査による病勢把握、増悪因子の検索、スキンケアの指導なども行っております。

3.皮膚は全身状態を表す重要な臓器であるとともに、膠原病、血管炎、天疱瘡などの自己免疫疾患、べーチェット病、成人Still病などの全身疾患の診断を皮膚臨床所見や病理所見から診断をつけることが出来ることも多く、多角的な検査により早期診断および全身的積極的加療をこころがけています。患者さんのQOLを大事にしたいと思いますが、重症例では入院加療を行っています。

4.皮膚悪性リンパ腫、血液疾患に伴う皮膚病:病理組織、免疫染色、遺伝子再構成、フローサイトメトリー、原因ウイルス検索などを施行し、診断、病態の解明し、免疫療法・手術・化学療法・放射線療法を施行しています。

5.重症感染症:細菌・真菌・抗酸菌・ウイルス感染症の治療を積極的に行っています。

6.外傷の処置:切創や熱傷に対する処置や手術を行っております。褥瘡(床ずれ)や糖尿病・静脈瘤に伴う皮膚潰瘍の治療も可能です。

7.陥入爪、巻き爪:人工爪作成処置、フェノール法、記憶合金を用いたワイヤー法による治療をしています。

8.脱毛症:紫外線治療・ステロイドパルス療法など症状、病態に応じた治療を行っています。

診療実績

2020年1月~12月の診療実績

外来患者延べ人数9269人(新患457人、再診8812人)
入院患者延べ人数1544人(新入院104人、退院114人)
手術件数(皮膚生検も含む)299件