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外科

当院の外科の特徴

当院外科は、現在日本で行われている標準治療を安全かつ確実に行うことを第1の目標にしています。

医療の細分化をうたわれる中で、淡路医療センター外科は時代の流れに逆行して、消化器一般外科、呼吸器外科、心臓血管外科をあえてひとくくりの外科としています。ともすると縦割りの世界には問題が潜んでいることを皆さんもよくご存じのことと思います。つまり、淡路医療センター外科の特色はこれら3分野に垣根がなく、横の連携がとても密であることです。

先日もある臓器にできた大きながんが重要な大血管と一塊になっていた患者さんに対し、消化器外科と心臓血管外科が合同で手術を行いました。10時間以上にも及ぶ大きな手術にもかかわらず、トラブルなく患者さんはすぐに元気になって退院していただくことができました。これもチームワークの賜物です。また、お腹のがんが肺に転移することはよく見られますが、そんなときも当院では消化器外科と呼吸器外科で合同で同時に安全に切除することが時々あります。

もうひとつ、当院外科が得意とするものに救急、外傷外科があります。臓器損傷の修復の基本技術はがんの手術手技の延長です。当院の外科救急は日ごろは腫瘍外科に携わる外科医が治療を行うため、質の高い技術の提供が可能です。1例として、外傷で肛門から直腸にかけて高度の損傷をきたした若い女性に緊急手術を行い、救命と同時に肛門機能を維持することに成功した症例を経験しています。

これからも横の連携を密にとりながら、島民の皆さんに安心、安全な治療を提供していきたいと考えています。