診療科・センター・部門

放射線診断科・放射線治療科

概要・特徴

放射線科は、画像診断部門(一般撮影・CT・MR・RI・消化管透視)、IVR(Interventinal Radiology:画像下治療)・血管造影部門、放射線治療部門の3部門で構成されています。
画像診断部門では、MRI・CTなどに加え平成25年5月よりPET/CTを配備しており、地域の他の医療機関からのご紹介により、質の高い画像検査を行っています。また院内での画像検査に関し、その診断全般を担当し医療の質の向上に寄与しています。
IVR・血管造影部門では、従来の肝癌に対するカテーテル治療や、交通事故などによる出血に対する止血術、CTガイド下の各種手技などの他、新たに大動脈瘤への低侵襲な治療としてステントグラフト治療を導入し積極的に実施しています。

夜間・休日などの緊急の読影依頼に対応するためね、ICTを用いて遠隔読影をできる体制を構築ししています。SynapsZERO systemを用い院外のタブレット端末に画像を配信することで、読影医が緊急の読影依頼に対応し、救急症例などの診断が365日24時間対応を行います

放射線治療部門では、各診療科との連携をはかり、チーム医療で治療患者さんに高度の治療を行っています。
年間の照射件数は5千件程度、新患者数は200人程度です。
照射開始が遅延することないように対応しており、、通常は依頼後平均で3日以内に治療計画を行い照射を開始しています。
特に緩和症例において緊急を要する症例に関しては、可及的速やかに当日あるいは翌日からの照射を開始しています。
また、RI内用の放射線治療も行っており、メタストロン(Sr)、 ゾーフィゴ(Ra)、ゼバリン(In/Y)の投与が可能です。

診療実績

放射線治療実績2016.4-2017.3

原発腫瘍内訳例数
肺がん59
乳がん38
前立腺がん33
リンパ腫10
肝がん10
膵がん2
食道がん7
子宮がん6
卵巣がん4
喉頭がん4
中咽頭がん4
下咽頭がん2
歯肉がん1
皮膚がん2
外陰がん1
後腹膜腫瘍1
大腸・直腸がん7
胃がん2
盲腸がん2
脳腫瘍2
腎盂がん2
骨髄腫1
ケロイド3
白血病(全身照射)1
その他5
209
リニアック部位別件数
頭部22
頚部10
胸部(肺、縦隔)24
乳房41
消化器系食道8
胃・腸3
肝胆膵4
泌尿器系前立腺26
膀胱0
0
後腹膜1
婦人科系(骨盤)7
血液リンパ8
骨・脊椎44
その他10
全身照射1
209

PETCTがん検診

淡路島で、がん検診を・・・PETCTで早期発見を

兵庫県立淡路医療センター 副院長
放射線科部長 久島健之

当院は2013年5月に新築移転し、淡路医療センターとして幅広い領域に対して高機能な医療を提供する総合病院として新生いたしました。がん領域においても地域がん診療拠点病院として、年間約千数百人のがん患者さんに対して複数診療科の連携の下で集学的な診療を提供しています。日本は超高齢化社会を迎えるにあたり、がんの罹患率は上昇の一途です。10年前であれば、がんにかかるのは3人に1人と言われていましたが、もはや日本人2人に1人はがん患者という時代は直近の未来です。また、淡路地域は都市部に比して高齢化が著しく、日本全体の人口構成の変化に数年早く直面することが予想されます。

今後、がん診療に対する社会的取り組みは、淡路のみならず日本全体の重要な課題と考えています。

当院では、がんの実臨床を提供するのみならず、がんの早期発見と早期診断に取り組む端緒としてPET/CTを用いた検診事業を開始します。これよりがんの臨床に係る医療資源コストの軽減、がん患者の治療時の負担軽減、治療成績の向上を期待します。もちろん、がん検診において万能の検査は存在しません。内視鏡・CT・MRI・血液検査、いずれも実臨床や検診では優れた機能を発揮しますが、総合的ながん検診においては限界があります。PET/CTも同様です。しかし、潜在するがんを発見する可能性の高い画像診断法として、現況ではPET/CTが最も効率的で有用性が高いと考えております。

淡路島は海に囲まれながら豊かな土壌の恩恵をうけ、新鮮な海産物と豊穣な農作物に恵まれた島であります。御食国(みけつくに)としても歴史を有し、日本全国に豊かな食材を提供してきました。加えて、豊潤な湯を産す温泉地であり、風光明媚な観光地でもあり、観光宿泊施設も充実しています。がん検診を受けると同時に、淡路の美味しい料理と温泉と観光を楽しみに来られるのはいかがでしょうか。島内の方はもちろん、島外にお住まいの方も、ご家族やお知り合いの方をお誘いのうえ、当院にがん検診においでください。

PET/CT検査とは?

がんに集まりやすい放射性医薬品を用いるPET(Positron Emission Tomography:陽電子断層撮影法)検査と、16列CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影法) 検査を同時に行います。文字通りのPETとCTが合体した装置なので非常に精度の高い融合画像を作成することができます。

PETは組織やがんの活動状態(良性か悪性か、再発かどうか)、CTは組織やがんの細かな形態(がんの形や大きさ、どの臓器のどの部分に存在するかなど)や濃度などの情報が得られ、お互いの長所と短所を補った画像が得られる装置になります。

PET検査に用いる18F-FDG(フルデオキシグルコース(以下FDG))はブドウ糖にフッ素-18[18F]というごく微量の放射性物質をくっつけた放射性医薬品です。

  • PET画像

    PET画像

  • CT画像

    CT画像

  • 融合画像

    融合画像

がん細胞は正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込む」という性質を持つため、FDGを体内に注射すると、がん細胞は正常な細胞より多くのFDGを取り込みます。そこから放出される微量の放射線をPETカメラでとらえて、がん細胞の位置や大きさや進行の度合いを調べています。