診療科・センター・部門

臨床研修・研究センター

組織体制

臨床研修・研究センターについて

兵庫県立淡路医療センターは診療業務以外に医師、特に臨床研修医や看護師、薬剤師などの医療教育を行っていますが、それ以外に臨床に直結した研究、即ち臨床研究を推進しています。
日本の一般病床は令和2年887,920床ですが、うち大学病院本院は69,081床、分院を含めても98,384床にすぎず一般病床比で大学病院の占める比率は10%未満です。つまり日本の医療の大部分は当院を含む公的病院によって担われており、医学的エビデンスの質が情報量によって担保されることを考えると、そこで得られる多くのデータが新たな医学知見のために必要です。
病院、あるいは個々の医療者にとっても臨床研究を行うことの利点はあります。まず臨床研究を行うことで論理的な思考が養われ臨床の質が高まる効果が期待できます。研究で仮説を証明するために何が必要であるか、方法論的知識や統計学的知識を持って考えることで既存の知識を批判的吟味するための能力が身につくでしょう。
ついでそれが積み重なることで集団としての病院の質が向上し、その質を求めてさらに優秀な若い人材が集まることになります。さらに医療用医薬品製薬企業は自社製品のエビデンス創出にこのような精緻な臨床研究が可能な施設との契約を望んでおり、その期待に応えてより良い医薬品開発にも貢献できます。
しかし多くの一般病院において臨床研究を行うには、データを収集して出力するためのノウハウ、臨床研究を支援するために必要な人的資源などに多くの困難が存在します。そこで当院では医学部卒業後2年間の医師の臨床研修を支援する部門に臨床研究を支援する部門を併設し、臨床研修・研究センターを設置しています。
臨床研修・研究センターにはふたつの部門があります。ひとつは医学部卒業後2年間、病院で研修に従事する臨床研修医を支援する部門。もうひとつは公的病院として臨床を基礎とした研究を支援する部門です。後者にはさらに医師をはじめとする医療者が行う臨床研究を支援する面と、医療用医薬品企業などと連携して治験を行う面があります。既にいくつかの研究を外部CRC(臨床研究コーディネーター)とも契約して円滑な進行を支援しています。
臨床研修に関しては、リンクから初期・後期研修医募集サイトをご覧ください。

文責 松岡英仁(臨床研修・研究センター長)

現在臨床研修・研究センターが支援している臨床研究・治験

1. KUNIUMI Registry
2. EMPA-AHF
3. UNVEIL
4. RH-01

スタッフ

  • ・臨床研修・研究センター長
    松岡英仁(部長(医療情報担当) 兼 呼吸器外科部長・医療情報課長兼務)
  • ・臨床研修・研究センター 副部長(臨床研究担当)
    奥田正則(参事(先端医療担当)兼 診療部循環器内科部長)
  • ・臨床研修・研究センター 副部長(治験担当)
    柴田直子(薬剤部長)
  • ・藤原功己(看護部長)
  • ・大森良彦(耳鼻咽喉科医長)
  • ・事務担当 (中山博喜総務部次長、六車弘年経理課長)
  • ・治験担当薬剤師
  • ・事務担当コーディネーター7名