診療科・センター・部門

整形外科

概要・特徴

整形外科は運動器の疾患を扱う診療科です。すなわち、骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉や靭帯、神経系からなる「運動器」の機能を重要視して治療する外科で、背骨・骨盤などの土台と四肢の外傷や病気を主な治療対象としています。

本院は、淡路唯一の3次救急病院であり、また淡路島は超高齢化社会でもあるため、必然的に外傷や高齢者の骨折の患者さんの割合が多く、年間に500件以上の外傷(骨折、捻挫、交通事故など)の手術を行っています。また、外傷の手術だけでなく、リウマチや変形性関節症に対する人工関節手術、頸椎や腰椎などの脊椎手術なども、積極的に行っています。
また、特に大腿骨近位部骨折をはじめとする高齢者骨折においては、早期離床によるQOL向上、早期社会復帰目指し、なるべく早い時期に手術を行い、クリニカルパスや地域連携パスを用いて、看護師、リハビリテーション科、回復期リハビリテーション病院と連携し治療しています。本院は、淡路医療圏域の地域医療支援病院であり、かつ3次救急を受ける急性期病院であるため、島内の他の地域医療機関との病院連携を積極的に進めております。できるだけ多くの患者さんに専門的な急性期医療を受けていただくため、急性期あるいは手術後の状態が落ち着いた患者さんは、早期の退院への切り替えや、あるいは地域連携パス等を積極的に利用して、地域医療機関への転院をお願いしております。
さらに、高齢者の骨折は骨粗鬆症をベースに起こることが多く、高齢化がすすんでいる淡路医療圏域では、骨粗鬆症治療による骨折予防が喫緊の課題となっています。一度骨折した患者さんは次に骨折を起こす危険性が高いことから(骨折の連鎖)、最近では骨折の治療だけでなく、次の骨折予防のための骨粗鬆症治療も積極的に進めております。

手術件数

年間総手術件数:975件(R5.1.1-12.31)

骨折手術669
下肢骨折409
うち大腿骨近位部骨折290
上肢骨折163
骨盤骨折12
脊椎手術123
頚椎手術30
腰椎手術63
胸椎手術20
人工関節手術35
THA19
TKA16

研究について

がん患者に対する骨修飾薬使用が原因と考えられる非定型大腿骨骨折に関する多施設共同観察研究

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について