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放射線部

RI検査(核医学検査)

検査方法は、放射性医薬品を注射した後に体内から放出される放射線(ガンマ線)を核医学装置(ガンマカメラ)で色々な方向から測定します。このデータをもとにコンピュータで画像を作成し、臓器の大きさ・腫瘍の位置や働きの状態(機能)を診ます。撮影中は動かずに寝ているだけです。注射をしてから目的の臓器に薬が集まるまで3~4時間を要する検査や数日かかる検査もありますが、撮影時間は30分から1時間くらいです。
薬剤は、検査前日に注文をし、当日朝に病院に配達されます。放射線の量は時間の経過と共に減少しますので、ほとんどの薬剤は検査当日に使用します。予約をキャンセルされる場合は、検査2日前までにご連絡ください。

  • 脳血流シンチ(脳の検査)の画像

  • 心筋シンチ(心臓の検査)の画像

  • 骨シンチ(骨の検査)の画像

放射性医薬品について

放射性医薬品とは、目的の臓器や細胞に特異的に集まりやすい薬に、微量の放射線を出す能力(放射能)をもった放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を組み合わせたものです。
体内に入った放射性医薬品はほとんどが尿排出されます。また放射能の量は極微量であり時間の経過とともに減少する性質があるため人体への影響はありません。妊娠しているもしくは授乳している方への投与は原則として使用しないことが望ましいですが、診断上の有益性が被ばくによる不利益性を上回ると判断したときには検査をする場合があります。

ガンマカメラ(シンチカメラ)について

放射性医薬品を投与された身体からは、微量なガンマ線(放射線)が放出されています。
ガンマカメラでは、放射線を検出器で計測し、電気信号に変換することで体内の薬剤分布が画像化、数値化され診断情報を得ることができます。全身範囲での撮影が可能であり、またカメラを回転させ撮影をすることでCTやMRIと同様な断層画像が得られます。
この断層撮影のことをSPECT(single photon Emission CT)と称されています。

ガンマカメラ(GE社製:NM630)