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放射線部
MR 検査(磁気共鳴画像撮影)
放射線科に属していますが、放射線は使用せず、強い磁石と電波を使って、全身のあらゆる断面を正確に写し出す画像診断装置です。
炎症性病変、血管性病変、腫瘍性病変などの質的診断や広がり診断、また、治療後の効果や、その後の経過観察をする目的において利用されています。
検査の方法は、大きなマグネットで構成されている装置本体(トンネル部分)に入り、横になって寝てしていただくだけです。当院では乳幼児からお年寄りの方まで、幅広い年齢層の方々が受診されています。
検査の説明
1.検査時間は、検査の内容により異なりますが、約30分~50分以内です。
2.検査中、大きな音が生じますが、機械の異常ではありませんのでご安心ください。
3.検査中、モニタカメラにより常に患者さんの状態を観察しております。また担当技師を呼び出すための“ブザー”を持っていただき検査を行います。
4.検査室内は、24時間強力磁場発生中ですので、担当技師の案内に従ってください。
検査を受けられる方へのご注意
1.検査予約時刻の30分前にお越しください。
Hブロック受付後、MR検査を安全にお受けいただくためのチェックリストにご記入いただきます。
2.次に該当する方は、必ず主治医、または担当技師に申し出てください。MR検査がお受けできないことがあります。
(ア) 刺激装置(心臓ペースメーカ、脊髄刺激装置、脳深部刺激装置)を埋め込まれている方
(イ) 体内に医療器具(心臓モニタ、人工内耳など)を埋め込む手術されたことのある方
(ウ) 閉所恐怖症の方
(エ) 気管支喘息の方
(オ) 脳動脈瘤の手術を受けられて脳動脈瘤クリップをご使用している方
(カ) ステント(心臓の血管、その他の血管、腸や気管等)と呼ばれる医療器具をご使用している方
(キ) 心臓弁置換術により人工弁をご使用している方
(ク) 検査日の30日以内に内視鏡検査(胃カメラ・大腸ファイバー)をされた方
(ケ) 現在、妊娠されている、または可能性のある方
(コ) 授乳中の方
(サ) 糖尿病の治療・検査のため血糖測定器具(リブレ)やインスリンポンプをご使用中の方
(シ) 膝の十字靭帯再建術を受けられた方
3.来院していただく際の服装などの注意事項
服装
- ・上着は首元や喉元にチャックやボタンのないものでお願いします
- ・全体的に金属のような装飾(キラキラ、ピカピカ)の無い服
- ・金銀の刺繍の無い服
- ・ズボンは可能であればベルト不要のもの
- ・金属は写真を歪めたり、熱を帯びだりして火傷の危険性があります
- ・スボンのバックルなど大きな金属は怪我や装置の故障の原因となります
化粧など
- ・濃いアイシャドウやラメ入りのものはお控えください
- ・マスカラはお控えください
- ・一部の製品の原料に金属が含まれており、画像が歪むなどの不具合を生じます
入れ歯・インプラント・歯列矯正
- ・頭や首の検査では直前に外していただきます
- ・金属のない入れ歯は装着したままで構いません
- ・磁石付きの入れ歯(マグネットデンチャー)は外した状態でMR検査を受けることができます
- ・入れ歯に使われているワイヤや金属が画像を歪めます
- ・インプラントや歯列矯正は装着したままでも安全に検査を受けていただけます
- ・ただし、入れ歯同様画像が歪んでしまいます
補聴器
- ・当日、MR担当技師に装着していることをお伝えください
- ・検査の説明が全て終わってから外して検査を受けていただきます
メガネ
- ・外して入室していただきます
コンタクトレンズ
- ・医療用の無色透明なものは装着したまま検査できます
- ・ディファイン、カラーコンタクトなどは装着せずに来院してください
- ・色の原料に金属が使われているため目を傷つける恐れがあります
アクセサリー(髪留め、ヘアピン、ピアス、指輪、時計など)
- ・検査当日は可能な限りアクセサリー等を身につけないで来院してください
- ・外れない指輪などがある場合は無理して外さず、検査当日にMR担当技師へお伝えください
- ・金属製品は画像を歪めたり、怪我の原因となりますので全て外して検査を行います
髪染め、増毛パウダー
- ・薬液を使用するタイプのものは問題ありません
- ・粉状のものを頭部に振りかける、または吹き付けるタイプは使用しないでください
- ・粉状のものを普段ご使用の方はしばらく控えて検査当日お越しください
- ・増毛パウダーには粉末状にした金属が含まれており画像が歪んだり、装置の故障の原因となります
カツラ、ウィッグ
- ・装着の際に金属製のクリップなどを使用して固定するタイプは外した状態で検査を受けていただきます
- ・金属のないタイプやニット帽などは装着したまま検査可能ですのでMR担当技師にお伝えください
- ・金属製かご不明な場合は金属探知機を使用して確認させていただきます
コルセット・サポーター
- ・過度に体を締め付ける作用のあるものは外した状態で検査を受けていただきます
- ・金属部品がある場合は可能な限り外して来院してください
- ・ただし、歩行に支障が出る場合は装着したまま来院してください
- ・検査直前に外して検査を受けていただきます
財布、現金(硬貨、紙幣)、カギなどの貴重品
- ・MR検査の受付を済まされましたらポケットから出していただきます
- ・所定のトレー、又はご自身のカバンに収納してください
- ・検査中は指定の鍵付きのロッカーに保管して検査をお受けください
湿布など貼り付けるタイプの薬
- ・湿布やカイロ、エレキバンなどご自身の判断でご使用のものは外して来院してください
- ・医師から継続して貼るように指示のあるものはつけたまま来院してください
- ・医師からの指示がある貼り薬の場合は外さずに来院し、MR担当の放射線技師にお伝えください
血糖値測定具
- ・持続的に血糖値を測定する貼り付け式の測定具(持続自己血糖測定器:アボットジャパン製:FreeStyleリブレセンサー)は装着してMR検査ができません
- ・患者ご自身で測定具を外してMR検査を受けていただきます
- ・測定具の取り扱いについては処方してもらっている医師にご確認の上、来院してください
インスリンポンプ
- ・インスリンポンプを装着した状態でMR検査はできません
- ・患者ご自身でインスリンポンプを外してMR検査を受けていただきます
検査の準備(前処置)
腹部の造影検査 |
肝臓・胆嚢・膵臓など上腹部の検査が対象となります。 腎臓や骨盤など下腹部は除きます。 検査4時間前~検査終了まで食事を取らないでください。 水・お薬は飲んで頂いてかまいません。 (コーヒーや乳製品を含むものはご遠慮ください) 食前・食後のお薬がある方は医師に相談してください。 |
MRCP |
検査4時間前~検査終了まで食事・水・お茶等は我慢して頂き絶食の状態で来院してください。 ※絶食ができていない場合は検査ができませんのでご注意ください。 食前・食後のお薬がある方は医師に相談してください。 |
その他 | なし |
画像
乳房 ダイナミック(横断像)
乳房 ワークステーションによる3D表示
3テスラ頭部血管撮影
3テスラMR装置では頭血管の描出脳に優れており、主に脳動脈瘤の検出を目的とした検査で実施しております。
EOB 肝臓ダイナミック
EOBは正常幹細胞に取り込まれる化合物を標識した肝特異性ガドリニウム造影剤です。
肝細胞相と呼ばれる画像を撮像することで肝細胞がんや転移性肝がんなどを描出することができます。
非造影 下肢血管撮影
心電図を使用することで動脈を流れる血液を選択的に描出することが可能となります。
腹部から大腿・下腿・足部まで流れる動脈血管を描出することが可能です。
造影剤を使わずに検査できますので腎臓の機能が低下した方や造影剤アレルギーのある方でも可能な検査です。